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最新記事【2007年12月24日】

【企業のIT化と社外へのアウトソーシング】
今や当たり前のように耳にするようになった「IT」という言葉。
ほんの数年前はちょっとこじゃれた会社の先進技術の代名詞のようなイメージだったと思います。

「IT」というのは「Information
Technology」の略で日本語では「情報技術」ということになります。
つまり「情報」という形のないものをいかに上手に扱うか、がキモとなるわけです。

日本の会社は古き良きしきたりを重んじる風土があるため、なかなかこの「IT」が浸透しませんでした。
しかし大手メーカーがこぞって会社内のシステムの「IT化」もしくは「IT革命」なんていうのをやり始めたら、あっという間に中小企業へも広がっていきました。

当初は社内だけでシステム化し閉じたシステムとして改革がなされていきましたが、社内だけではやはり人員の確保やナレッジの蓄積などに行き詰まりが生じます。
そこで「アウトソーシング」が行われるわけです。
「アウトソーシング」というのは社内のある一部分の仕事を他社に任せることです。
アウトソーシングの専門会社が生まれるほど、こうした需要は高まっています。

今、企業のIT化(情報技術を駆使した最先端のシステム導入)が急ピッチで進んでいます。
大手企業から取り組み始めたIT化の波が、取引している中小企業にまで押し寄せ、今や日本中の企業のメインテーマとなりつつあると思います。

大手企業は、IT化のための専門部署を作れるような人員確保が可能だったので、IT革命は取り組みやすかったようです。
しかしその波に飲まれるように中小企業がIT化に取り組み始めたものの、専任者を付ける余裕もなく片手間にシステム導入、のようなものをする企業が多かったのが現実です。

その結果、中小企業では、ツール(ソフトウェア)は取引先と同じものを導入し「少しだけ」IT化をしてみて派遣社員やアルバイトを雇ってオペレーターとして確保している、なんていう形式が多いです。

ITサービスを提供している会社はこうした中小企業にもコンサルティングサービスを提供しますが、価格が高いことと、企業側で専任者を確保できないことと、きちんとした体制が組めないこともあって上記のような「少しだけ」IT化で済ませてしまうケースもあります。

IT係の仕事とは何ですか?って聞かれたときに答えに困りませんか?なぜかと言うと定義が割りとあいまいで抽象的な言葉だからです。

簡単にして言うと、コンピュータでシステム化された仕事とでも言えば良いでしょうか。
企業でも自宅でも、インターネットの世界、自宅で言うと電話線の向こうには無限のビジネスチャンスの場が広がっています。
つまり雇用の機会、正社員でも派遣でもアルバイトでも、働く場はいくらでもあると考えることができます。

ただしひとつ言えるのは、ある程度の専門性を身に付けておいたほうが良いということです。
これはどんな職種でも言えることかもしれませんが、例えて言えば履歴書に書けるような専門性で、TOEICで何点、のようなものです。

IT系で言えばC++でプログラミングができるとか、JAVAが得意です、とか企業向けの業務改善コンサルティングをやったことがあります、などです。
手に職、というのと似てるのかもしれませんね。
IT系は急加速度的に広がりを見せました。
人員が足りていないケースもまだまだ残されています。
これからは「ITの手に職系」の仕事に人気が集まるかもしれませんね。

日本の製造業におけるIT化が急速に進められています。
例えば設計現場ではまずCAD(Computer
Aided Design)がその波に飲まれるように急速に改革が行われています。
従来、設計をする、という仕事は「紙」の図面を書くことでした。

ドラフターという図面書き専用の用具を使用して定規と鉛筆で図面を書いていました。
それが2次元CADに置き換わりました。
これも言ってしまえばIT化なのかもしれません。
ここはスムーズに移行ができました。

なぜなら「ドラフター」が「2次元CAD」に置き換わっただけだからです。
そこから大企業のIT化が進み2次元CADが3次元CADに変わります。
これは大きな変化でした。

それまで2次元CADの図面の誤り等は加工現場の職人さんが暗黙の了解で修正していたのが、3次元CADではそれができなくなってしまったため、より正確な設計が求められたためです。
3次元CADのオペレーターや派遣やアルバイトが大量投入されました。
これらの大企業のIT化の波が取引をしている中小企業へも押し寄せます。
中小企業も仕事を失う危機感から今、急ピッチでIT化を進めています。

製造業では急スピードでIT系システムへの移行や革命が行われています。
今回は生産現場でのIT化を考えてみたいと思います。
従来、生産現場では紙の図面で指示された加工を行っていました。
その際、紙図面で表現できない箇所や紙図面の中にある矛盾箇所などは、生産現場の職人的な従業員が択一した技術で100分の1とも1000分の1とも言われる精度で修正や加工を行っていたのです。

それらの作業はいわゆる団塊の世代と呼ばれる方たちが行っていて、今後退職者の急増に伴い技術の受け継ぎの問題が持ち上がっているのです。

そこで考えられる対策として、設計部門から送られてくる3次元データを紙図面に置き換えずに、そのまま加工データを作るという生産現場におけるシステムの3次元化と、職人の方々が持っていた技術のIT化と汎用化が重要となるのです。

こうすれば、今後雇用される若い人々にもこれまでどおりの加工精度を実現することができ、かつ製造のスピードもこれまでどおりか、これまで以上のものを実現できる可能性が増えるのです。
このように生産現場におけるIT化というのは今後の製造業のメインテーマであると同時に、雇用機会の増大という嬉しい副作用も持っているのです。

製造業における重要なフェーズで金型設計フェーズが考えられます。
設計段階ではだいぶIT化が進み使用しているシステム、CAD(ComputerAidedDesign)が2次元から3次元になり、そのデータ管理(PDM(ProductDateManagement))もIT化され設計スピードも以前の紙図面のときから比べれば格段にスピードアップしています。

しかし、設計の次のフェーズである金型設計フェーズではいまだに紙図面を用いる業者も多いのが現状です。
それは設計で作成したデータと金型で使用するデータに若干の差があるためです。
簡単に例を挙げると、金型から製品を取り出す際に必要になる「抜き勾配」、加工の際に問題になる「角R」、細かいボスやリブの付け方など、です。

これらは従来、現場の職人の方が暗黙の了解的に業務をこなしていたため問題にならなかったのですが、データが3次元化することにより「抜き勾配」や「角R」はきちんとデータ化する必要があり、金型設計フェーズでの業務量が増えてしまうのです。

しかし金型設計から加工フェーズを考えると業務スピードは格段にあがることから、こうしたIT系の革命は非常に重要なのです。

製造業では、設計部門において急スピードでIT系革命が行われました。
結果として設計者が使うツール(ソフトウエア:3次元CAD)はIT革命が行われ、従来の2次元CADから3次元CADに置き換わっていき、データの蓄積も始まっています。

ここから問題となってくるのが、その蓄積されてきたデータの管理のやり方と、付随するデータとの紐付け管理です。
一口に「IT系革命」と言っても様々な部門での連携した革命が必要になるのです。

製造業では、従来から図面管理手法が企業ごとに違うのかもしれませんが、割としっかりできていたと思われます。
例えば、「あのときのあの図面を参照したいな」と思ったときに、図面が収められている棚に行けば、割とすぐ欲しい図面にたどり着くことができました。

図面個々の番号管理がしっかりしていたためです。
今はこれらの、「これから出てくる電子データ管理」と「過去資産の管理」を融合しながらの、管理に対するIT系革命も行われつつあります。
過去資産のIT系革命に対しては、単純作業となる可能性もあるため、社員ではなく派遣社員やアルバイトに業務をやらせるケースもあります。

製造業におけるデータ管理手法にIT系革命が行われつつあります。
一般に、PDM(ProductDateManagement)と呼ばれています。

メインとなる設計用のデータとそれに付随するデータ、例えば部品表や材料表、見積もり用のデータ、コメント、設計変更内容、などなど、これらのデータを一括で管理することが求められています。
従来は紙図面での管理だったため、その図面に部品表や材料表は右隅のあいている部分に書いていたりしました。

今、設計部門では3次元CAD(ComputerAidedDesign)がスタンダードとなりつつあるので、3次元CADデータと部品表や材料表(これらはエクセルであることが多いです)、見積もり用データ(これらは企業ごとにオリジナルのフォーマットを用いていることが多いです)、などの同時管理には、どうしても専用のシステムが必要になります。

要するに開発する必要があるということで、ここに派遣社員やアルバイトと言った、プログラミングの専門知識を持ち合わせているプロフェッショナルを投入することになるわけです。

製造業では、設計部門を皮切りにIT系革命が行われてきました。
デザイン部門で作成されたデータを元に設計がスタート、設計終了後の承認を経て生産部門にデータを送ります。

今、この話だけで、デザイン部門、設計部門、生産部門の3つの部門が出てきましたが、それぞれの部門で異なるデータ形式を使用しているケースが多いです。
理由はいろいろあります。

デザイン部門はOSはMac、デザイン専用CADを用いたり中にはスケッチ画だけを書いて後は派遣社員やアルバイトの方にデータ化を依頼するというケース、設計部門はそれらのデータを受け取り設計がスタート、製品の設計が終了したら承認後に生産部門に送られますが、生産現場では紙の図面がメインでいます。

これらの部門が同一のデータを使用していたら、データの流れがシームレスに流れるため納期短縮、ポカミスの激減、コミュニケーションの増加など、メリットはたくさんあるはずです。
今、設計部門で使用している3次元CADでは、デザイナーのための機能を盛り込んだシステムも増えてきました。
「データのシームレス化」まで後一歩というところです。

IT系の職種というのは、その時々で言われ方が色々と変化します。
今回はシステム開発系エンジニアで考えてみたいと思います。
システム開発の流れは一般的に、計画→調査・分析→システム設計→プログラム設計→開発→テスト→導入教育→保守・運用という流れになります。
それぞれのフェーズで求められる必要なスキルが変わってくるため、様々な人材が投入されることになります。

また全体をマネジメントするプロジェクトマネージャーも存在します。
まずここに様々な雇用機会があります。
大規模なシステム構築では、Serverエンジニアが必要になります。

さらに言うと、使用するOSによってスキルが変わってきます。
Windows系なのか、UNIX系なのか、といったところです。
また小規模なシステムであってもServerとClientはネットワークを組む必要があるので、ここでも専門知識を持った人材を投入する必要があります。

イントラネット設計に関する知識やインターネットVPN設計、などの知識です。
これらはいわゆる「にっち」な世界と言えますが、専門知識であるため持っているとアルバイトのような仕事であっても、見つけることは容易かもしれません。

IT系のサービスの中で、インフラ構築サービスというものを考えてみたいと思います。
インフラ構築サービスというのは一般的に、計画→調査・見積もり→プロダクト選定→設計→構築→テスト→移行→保守・運用という流れになります。

それぞれのフェーズで求められる必要なスキルが異なるため、様々な人材が投入されると共に、全体をまとめあげるプロジェクトマネージャーが必要になります。
さらにインフラ構築では開発言語の知識はもちろんですが、データベースの知識を持った人材が必要となります。

データベースとは、各クライアントからのデータを集計し管理するものですが、Oracle、SQLServer、Sybase、MySQL、PostgreSQLなど色々なものがあるため、すべてをマスターしているエンジニアは少ないでしょう。

使用するデータベースに応じて必要な人材を選定する必要があります。
こういったスキルを身に付けようとする派遣社員やアルバイトは今必要とされているデータベースはどれなのかを把握した上スキルとして身に付ける必要があります。

IT系の改革は製造業だけではなく、様々な機関、業種、部署単位、で行われつつあります。
今回は機関の例として社会保険庁の年金問題にフォーカスをあてて考えてみたいと思います。

今、社会保険庁の年金記録問題がかなりクローズアップされ大きな社会的問題として取り上げられています。
年金記録のない人、異なる年金記録が登録されてしまっている人、浮いてしまっている年記録などなど、数えていったらきりがありません。

もう数十年単位での記録管理ですので、それほど前からIT化をしておけば、と言うのは酷なことかもしれません。
しかし、年金管理記録と受給者の紐付けの管理、年金管理記録自体の管理体制、等々をしっかりとシステマティックにしておけば、このような問題が起こらなかったか、もう少し軽度な問題で済んだのかもしれません。

また製造業のIT化がクローズアップされてきたころから、他業種でもIT化が進みつつありましたが、このタイミングで社会保険庁も年金記録の管理体制にIT系の革命を入れるべきだったのでしょう。
今となっては、個人情報保護法もある関係で、こうした年金記録問題を派遣やアルバイトに委託することが難しくなっています。
職員の方の検討を祈るのみです。

IT系革命(Information
Technology)は製造業などの企業だけのものではありません。
私達一般消費者の生活においても様々IT系革命が行われています。

まず一番に思い浮かぶのが、パソコンの急激な普及とネットワークの整備が考えられます。
つい数年前まではパソコンと言えば98シリーズでMS?DOS、というのが当たり前でしたが、このときはネットワークを使いたければ、電話回線を通じて本当に電話をかけるようなイメージで使用していました。

回線速度ももちろん今とは比べ物にならないくらい遅かったのです。
確かひどいときは9600bpsくらいしか出ていなかったのではないでしょうか。
それから急激な変化が訪れ、今や回線はADSLや光ファイバが当たり前、パソコンの普及率も急激に増え、電話線の向こうに無限に広がる情報網にアクセスすることが可能になってきました。

様々なビジネスモデルも登場しました。
ホームページやブログといったサービスの提供、みんなで意見を出し合う掲示板などなど。
雇用機会もIT系に限って言えば、職がない、なんていうことはあまりないように感じます。
まだまだ無限な可能性を秘めている一般家庭のIT系革命です。

IT系での雇用促進のために行われている対策があります。

「IT人材雇用プログラム」と呼ばれているものです。
これは厚生労働省の推進する「地域提案型雇用促進支援事業」の取り組みの一環として行われているものであり、過疎化が進む地域などでの雇用機会が少ない地域の地域経済の活性化や雇用機会の増大、等々により雇用機会効果を高めるために、各地方自治体が創出してきた事業の中から、地方自治体の経済団体等から構成される協議会が、雇用機会の増加が見込める事業を選定し、それに対して国が支援する、というものです。

これらの案件に募集するには、事前知識としてある程度のスキルが求められますが、採用されると研修制度、IT一般からOS,HTML入門等の初級編から、システム構築やデータベース入門といった少し高度なもの、プログラミングやJavaの研修と言ったプログラミング言語のものなど研修制度がとても充実していることが特徴のひとつとしてあげられます。

IT系企業と言うのは、中小まで含めると大小さまざまいろいろなものがあるため、これらの知識を身に付けてしまえば引く手あまたの世界が待っているのかもしれません。

設計部署からスタートしたIT化ですが、当然ここから設計部署の上流部署であるデザイン部署や、下流部署の金型設計部署や加工部署等にIT化が進んでいきます。
今回はデザイン部署のIT化について考えて見ます。

デザイン部署のアウトプットとして一番重要なのは、これから設計が始まる製品のデザイン画(要するに「絵」です)になります。
デザイナーがクリエイティブに仕事やアイディア創出ができるような環境づくりとして、従来はOSはMac、PhotoShopやIllustlatorが使われてきました。

これらの絵を3次元モデル化する派遣社員やアルバイトの社員がいました。
しかしここで作成されたデータとこの次に位置する設計部門で使用したいデータのフォーマットが違いました。
ここが大きな問題です。

そこでソフトウェアの販売会社や情報コンサルティング会社はデザイン部署へのデザインシステム、設計へシームレスでデータを送ることができるシステムの提案を行ってきました。
しかしまだまだ浸透しきれていないのが現状だと思われます。
デザイン部署と設計部署の大きな溝を埋めることがIT化の大きなキモとなるのでしょう。

設計部署では、使用しているシステムなどのIT化がほぼ完成に近い状態になってきました。
今回はIT化がほぼ揃いつつある設計部署の下に位置している金型部署に関するIT化について考えて見ます。

金型部署では、設計で作られた製品データを下に、金型設計図面を作成していました。
設計で作られた図面との違いは、「金型要件」が盛り込まれた図面ということです。

金型要件というのは色々ありますが、例えば、金型から製品を取り出す際に必要となる「抜き勾配」、工具では削れない「角R」、深いボスやリブの対処とする「入れ子」、複雑な加工に対応する「電極」などを指します。
これらは設計ではあまり考慮されないため、金型部署では新規で図面を作成するようなイメージで仕事を行っていました。

ここにも、設計部署と金型設計部署の間に大きな溝が存在します。
金型設計部署でもだいぶIT化が進み設計部署と同じCADシステムの導入が行われ、派遣やアルバイトの方に従来図面の電子化を行ってきています。
しかしその下に存在する加工部署との間にも大きな溝があるため、「しわ寄せ」を受けてしまっている部署であるともいえます。

今回は製造業でもっともお客様に近い部署とも言える加工部署のIT化に関する実態と問題点について考えてみたいと思います。

加工部署ですので、ここで作成する部品は直接商品の出来具合に直結します。
お客様に納品する際にもっともキモとなる部署なので、その仕事に求められる正確さや精度はとても高いものです。
従来は加工用の図面を紙で作成し、紙の図面では表現しきれない箇所や図面の中の矛盾する箇所などは、現場の職人的な担当者が暗黙の了解的に修正を加え加工をしていました。

しかし設計部署および金型設計部署から送られてくる3次元CADデータでは、なかなかそうは行きません。
データにきちんと加工のための要件を加えておかないと、加工のための機械(フライス盤や旋盤)がきちんと動いてくれません。

ここには残念ながら派遣やアルバイトの方が入り込む隙間はないと言えるでしょう。
しかし現場の職人的な方々は長年の経験を積んだ熟練の方々ですが、定年を迎え会社を去るとその技術も去ってしまうことになります。
これが大きな問題としてどの企業も抱えていると言えます。

製造業における出荷前の一番重要な仕事に「検査」があります。
従来、この検査業務は、測定ポイントを考え、オペレータの方(派遣社員など。
アルバイトの方はあまり採用されていないようです)が測定器を用いて検査をするというのが一般的でした。

これには事前準備として意外と時間がかかります。
まず設計から渡されてきた3次元データもしくは2次元図面から、検査用の図面を作成する必要があります。
検査ポイントは製品によるので一概に言えませんが、数百から数千というものまであります。

この検査部署におけるIT化が遅れてしまっているのが現状です。
しかしシステムとしては存在します。
測定機器を自動化するためのシステムや測定そのものを簡単に行うためのシステムなどです。
しかし検査業務は各企業様々な形態をとっており、汎用的なシステムでは運用に耐えないと言うことが現状です。

IT関連会社がカスタマイズして納入すればよいのですが、まだまだその段階まで企業の注力もそうですが、IT関連会社も注力できていないことが問題のひとつとして考えられます。

製造業において、もっとも最終的かつ重要なフェーズとして「検査」という仕事があります。
従来は設計から送られてきた図面を下にして、測定箇所を決定し、検査図面を作成し検査用冶具を作成しオペレータの方(派遣やアルバイト)が検査機械もしくはノギスといった工具を使って検査業務をこなしていました。
つまりIT化とは程遠い仕事を行っていたと言えます。

最近になって、この検査部署にフォーカスを当てて重要視する企業が増えてきています。
設計から生産技術まではなんとかIT化できシームレスにデータが流れるシステムを組むことがでましたが、最終的な検査段階でデータの流れが滞ってしまう、いわゆるボトルネックというものです。

この検査部署にIT化のメスを入れるため、検査用機械やシステム自体を見直すためには、多大な時間と投資が必要になります。
検査用機械と一口に言っても数千万円するものがほとんどなためです。

また、検査システムと言うものはまだまだ開発の過渡期にあるため、日本の企業が望むような機能や使い勝手がないものがほとんどなため、なかなか導入に至らないのが現状です。
響が及んでしまうので、なかなかIT化のメスを入れにくいというのが現状なのかもしれません。

現在、日本の製造業の間で急スピードで「IT化」が行われています。
大企業から始まったこの「IT化」ですが、取引先である中小企業にまでその波が押し寄せています。

製造業の主なデータと言えばやはり製品を設計した際に完成する「図面」があります。
この図面に付随するように見積書、部品票、注意事項などが書かれた備考書、発注書など、様々なデータがあります。
従来これらはすべて「紙」による管理でした。

「IT化」はまず、一番とっつきやすかった設計部門から始まりました。
設計者が使っているCAD(Computer Aided Desgin)がIT化によって3次元CADに変化していったのです。

取引している中小企業も取引先と同じシステムにする必要があるため、こぞって同じシステムを導入しました。
徐々に3次元データが蓄積されてくると問題になるのが見積書や部品票などの「紙データ」と電子データである3次元CADデータとの関連付けです。
そこでPDM(Product Data Management)が生まれてきました。
このシステムにより3次元データと紙図面(PDM等で電子化したもの)の関連付けを行ったのです。

製造業のIT化の核心部分であるPDM(Product Data Management」について考えてみたいと思います。
従来、製造業のデータと言えば「紙」と1枚ずつに割り振られた番号による管理がメインでした。

しかし設計部署からIT化が始まり、徐々に電子データが増えてきます。
ここでIT化の過渡期を迎えました。
新しく増えてくる電子データと従来の紙データとの関連付けです。
想像しても容易ですが、この関連付けはとても難しいテーマです。

番号だけの関連付けは簡単ですが、その番号から紙データを探し出すのは結局人間の力技になってしまうからです。
そこでPDMが見直されました。
PDMはパッケージプロダクトとして販売されていますが、導入する企業の管理形態によってカスタマイズすることがほとんどです。

企業のIT担当者とPDMの販売サポート会社により何度も話し合いを行い、カスタマイズについてミーティングが行われます。
PDMは3次元CADデータの管理だけにとどまらず、PDFやワード、エクセル、画像ファイルといったあらゆるデータを関連付けた形で管理できます。
今後、このPDMシステムを導入する企業が増えると思います。

製造業のIT化の1つとしてCAD(Computer Aided Design)が考えられます。
CADの歴史は意外と古くて、設計者が紙図面を書くための道具であるドラフターを2次元CADに置き換えたころからCADというシステムは存在していました。

最近になって、この2次元CADシステムを脱却し3次元CADに移行する企業が増えています。
3次元CADシステムの利点は様々あります。
まず誰が見ても製品形状がわかりやすいこと。

例えばオペレーターの方(派遣やアルバイト)が見ても形状の把握が、2次元CADとは比べ物にならないくらいやりやすいです。
また形状の解析がコンピュータの中でできてしまうこと。

従来は大きな機械を用いて実物を用いて実験を行っていたものが、コンピュータの中でバーチャル実験が行えること。
「ハイエンド」と呼ばれるシステムではデザイン部署から設計部署、金型部署、生産技術部署、まで、製造業のあらゆる部署を同一のデータ形式で仕事ができるため、部署間の溝が減ることなどが考えられます。
こうして3次元CADシステムは今急スピードで普及しつつあります。

製造業のあらゆる部署で使用されているCAD(Computer Aided Design)。
今回はこのCADについて考えて見ます。
従来は2次元CADを使い、社員の方はもちろんですが、派遣社員の方やアルバイトの方を採用して図面作成を行っていました。

3次元CADは、「ミッドレンジ」と「ハイエンド」という分類があります。
比較的価格が安く、操作が簡単なのが「ミッドレンジ」。
設計だけではなく金型設計や生産技術、中にはPDM(Product Data Management)の機能まで含めた「ハイエンド」。
一般的に大企業はハイエンドの3次元CADを導入する傾向が強く、そこと取引している中小企業は「ミッドレンジ」を導入する傾向が強かったのが現実です。

両者との長所短所があります。
「ミッドレンジ」はまず価格が安いことが長所です。
しかし設計のみにしか適用できないなど、適用範囲が狭いことが短所として考えられます。
「ハイエンド」は設計のみならず生産技術や解析まで広範囲をカバーできるのが長所。
一方で価格が高く敷居が高いことが短所です。

最近では「ミッドレンジ」と「ハイエンド」の垣根がだいぶなくなってきました。
お客様のニーズに合わせてきた、と言えるかも知れません。

製造業では一般的にCAD(Computer Aided Design)が使われてきました。
しかし派遣やアルバイトを含めた社員全員にこのシステムが必要かというとそうではありません。

現役で設計業務を行っている方々には1システムずつ必要になるかもしれませんが、承認のみをする上長の方や設計をしない購買部門や調達部門などはCADは必要なく、完成した製品形状だけを必要としています。

従来はできた図面をまわすことで業務をまわしていました。
しかしIT化が進み製品形状を3次元で見ることができるようになると、この業務形態が変わります。
かと言って全員にCADをそろえるのではなく、Viewerと呼ばれる形状のみを見ることができるシステムの導入が行われました。

このViewerの目的は、まず前述の形状を確認することや、測定機能を使って必要な寸法を図ること、部品の数を計算することなどが考えられます。
営業の方が持ち運ぶノートパソコンにViewerをインストールしておき、取引先との商談のときに使うなども考えられます。
今後はこのViewerの機能アップと導入する企業が増えることが考えられます。

製造業において、Viewerのニーズが高まっています。
Viewerというのは、設計で出来上がってきた3次元形状を確認したり、計測機能を用いて必要とする寸法を計測したり、発注するために部品の数を確認したり、と用途は様々です。

Viewerは単独で使用することも可能ですが、PDM(Produvt Data Management)に組み込むことも可能です。
こうすることで、オペレーターの方(派遣やアルバイト)がわざわざPDMシステムとVewerまたは3次元CADを起動することなく、PDMシステムの中で仕事が済んでしまうのです。

これはとても画期的なことです。
従来は価格の見積もりを出す際に紙図面を参照しながら必要な寸法を計測し容量や体積を計算していましたが、Viewerを用いることでこうした情報は設計側であらかじめ与えられたり、材料のデータベースを作成しておけばボタン1つで研鑽を行うことができてしまうのです。

さらに上長の方の業務もかなり簡素化され、別な業務へ時間を使うことができるようになります。
業務のスピードアップと正確性の向上を見込むことができるのです。

製造業では、各企業においてさまざまな設計手法、計算方法、などが存在しています。
しかし現在の3次元CAD(Computer Aided Design)には、それらの独自な設計手法や計算方法はもちろん含まれていません。
それをどうしていたかというと、納入元の情報システム会社にカスタマイズ依頼というかたちでカスタマイズを施していたのです。

しかし、最近「ナレッジ」という言葉が多く聞かれるようになりました。
これはCADにカスタマイズ用の言語を用意し、各企業独自の設計手法や計算手法をCADに組み込むことができるようにしたわけです。

「ナレッジ」とはつまりその企業における財産ですから、これをCADに組み込んでしまえば、業務のスピードアップを図ることができます。
カスタマイズを進めていき、極端なことを言えば設計の自動化まで視野に入れることが可能になります。
つまりオペレータ(派遣やアルバイト)をおかなくても設計が進んでしまうことを意味します。

しかしこの「ナレッジによる自動化」に警鐘を鳴らす企業のIT担当者もいます。
それは「設計者が頭を使わなくなる」という懸念です。
企業として発展しなくなる恐れがあるわけです。
このあたりはケースバイケースで対応する必要があります。

製造業における統合システムについて考えてみます。
ERPという言葉があります。
正式名称はEnterprise Resouce Panningと言います。

生産や販売、在庫、購買、物流、会計、人事などの企業が持っているあらゆる経営資源を管理して有効活用しようとのコンセプトを持っています。
日本語では、「企業資源計画」や「経営資源計画」と呼ばれます。

特徴としては、企業の基幹業務の統合になるため、リアルタイムでのマネジメント機能強化が図られます。
データがシームレスに流れていくためです。
またスピードアップにも有効です。

紙の書類を送っていたのとは違い、リアルタイムに承認等を行えるからです。
また企業内システムにおける業務の統合化も考えられます。
各部門間で使用するシステムを統合化することにより、意思決定をすばやく行うことが可能になります。
さらに、グローバルな対応も可能になります。
最近、生産拠点を東南アジアに置く企業も増えてきましたが、多言語、多通貨などの多国籍環境でのシステム構築や運用が可能になり、企業の海外進出や世界規模でのビジネス拡大にも貢献します。

今、「日本版SOX」という言葉が行きかっています。
あまりなじみがない言葉かもしれません。
そもそも「SOX」というのはアメリカの法律であり、日本には「日本版SOX法」というのはありません。

日本では、大手鉄道会社などの有価証券報告書への誤記載などが問題になり、金融庁が新しくガイドラインを定めました。
こうした部会(金融庁)報告、金融商品取引法、実施基準案の3つを合わせて「日本版SOX」と呼んでいます。

各企業で今この「日本版SOX」に向けた動きが盛んです。
IT化の動きとも言っていいのかもしれません。
会計システムに関連する販売、購買、生産管理などの業務システムが統合され、これらの業務処理の自動化を実現しつつ、必要となる認証にシステムやアクセス管理までを実現したシステムが必要になります。

それらをとく意図するERP(Enterprise Resouce Planning)はこれらにうってつけのシステムと言えます。
さらにこれらの運用方法とては、各企業集団となるため、1つのシステムを企業内でシェアすることが非常に重要になります。

最近、製造業向けのシステムの統廃合が盛んに行われるようになりました。
システム自体は純日本製というのはとても少なく、大抵は欧米で作られたシステムを、現地法人で日本語化し代理店が販売する、という形式をとっています。

例えば1つのシステムがあり、ある部分の機能が弱かったとします。
そうすると欧米のシステム開発会社は、弱い部分を補うために、その弱い部分を専門に開発している企業を買収してしまうのです。
欧米ではこうした買収が盛んに行われています。

これが日本の企業に与えられる影響を考えて見ます。
例えばAという3次元CADシステムは、ある解析機能が弱かったとします。
しかし別の国に、その弱い部分を専門に開発しているBというシステムが存在しています。

日本のある企業は解析を重要視し、Bというシステムを導入しました。
しかしほどなくしてAと言う会社がBというシステム会社を買収してしまいました。
結果、日本のある企業はBという会社の顧客ではなく、Aという会社のユーザーに変更されてしまうわけです。
こうした買収劇は今盛んに行われています。
弱い部分を新たに開発するくらいなら買収したほうが早い、と考えるわけです。

ITと雇用、アルバイト

IT化と雇用、そしてアウトソーシングやアルバイト派遣雇用の考え方